三番町荻原屋の美人【スマホ漫画】
>>電子コミック詳しくはコチラ
試し読みは無料で読めます
「三番町荻原屋の美人」は、1991年から2000年まで新書館の「Wings」に不定期掲載されていた西炯子のSF作品です。
時は明治。元亀高等中学校5年の兼森 誠一は、同級生たちが夢中になる小説や短歌よりも、実家の道場で汗を流す剣道よりも、本当は「なぜ火は燃えるのか」「なぜ物は水に浮くのか」など、科学に夢中な理系少年です。
ある日、三番町の呉服屋・萩原屋のご隠居が動いて話す「ヒトガタ」を作っているという噂を聞き、一目見せてもらおうと萩原屋を訪れます。
そこいたご隠居、萩原正毅はなぜか息子である現当主・禅二郎よりもずっと若く見える容姿を持つ変わり者でした。
ひょうひょうとした正毅と科学に目がない誠一はすぐに意気投合し、ふだん誰にも見せない「ヒトガタ」を見せてもらうことができます。
正毅が熱中しているのは、大変美しかった亡き妻のヒトガタづくりだったのです。
ヒトガタづくりにまつわるドタバタ劇が繰り広げられる、表題作をはじめとする連枠短編集。
個性の強いキャラクターと、彼らに振り回されながらも温かく見守るまわりの人々の関係性に癒されます。
ですが、最愛の妻の失くした男の大きな悲しみが作品の根底に流れており、主人公たちの明るさが無性に切なく、愛しい漫画です。
文庫版コミックスが「三番町荻原屋の美人選集」として、ウイングス文庫から全8巻で発売中なので、ぜひ休憩時間に少しづつ読んでみて下さい。
毎日を、隣にいる人を大切にしたくなりますよ。
三番町荻原屋の美人【スマホ漫画】
>>電子コミック詳しくはコチラ
試し読みは無料で読めます